日々のあれこれ

日々の暮らしの中で気になったことを書いておきます。

撮影禁止は正しかった?

 国内の美術館や博物館は撮影禁止というのが普通である。

 一方で、海外の美術館や博物館では、比較的自由で、撮影も許可されているという。

 最近は、日本でも撮影が許可される企画展が増えてきていて、個人的にはありがたいと思うが、今後は、この流れも変わっていくかもしれない。

 

 伊・ウフィツィ美術館で、観光客が自撮り撮影中に18世紀の絵画を損傷する事件が発生した。破損したのは、アントン・ドメニコ・ガッビアーニが1695~1700年頃に制作した【トスカーナ公フェルディナンド・デ・メディチ肖像画】。

 ポーズを真似て自撮りをしようとして、バランスを崩し、肖像画の方へ倒れこんだようだ。

 

 また、伊・ヴェローナ市にあるパラッツォ・マッフェイ美術館では、今年の4月に、展示作品が来館者によって破壊され、しかもその来館者が逃走するという事故、いや事件が起こっている。 

 破壊された作品は、イタリア人アーティストのニコラ・ボッラの【ファン・ゴッホの椅子】(2006–07)。

 スワロフスキークリスタルを敷き詰めた「椅子」で、公開された防犯カメラの映像によると、来館者は「椅子」に座るふりをしながら、自撮りを試み、やはり、バランスを崩して「椅子」に座ってしまい、結果、作品は破壊されてしまった。

 

 ともに、作品を撮影しているというよりも、作品を利用した自撮りなのだ。

 自撮りというのは、自身の後ろにあるものとの距離感が分かりにくい状態で行われるので、事故も起きやすい。

 

 残念ながら、日本の撮影禁止が最適解だったのかもしれない。