ロシア国営宇宙開発企業ロスコスモスが5月10日、ソ連が1972年に打ち上げたものの、軌道投入に失敗、そのまま地球を周回していた金星探査機【コスモス482号】が軌道を外れ、インド洋に落下したと発表。
【コスモス482号】は、1972年3月31日、カザフスタンのバイコヌール宇宙基地から打ち上げられ、旧ソ連の宇宙計画で金星に着陸するというミッションだった。
数日前から落下予想は報道されていたが、人的被害も無く、ある意味で、無事の帰還となった。
しかし、53年ぶりである。
宇宙規模の話としたら、53年など短いものなのかもしれない。それでも、“本来の帰還先”であるソ連は、既に無い。カザフスタンは「カザフスタン共和国」として独立、ロシアとは別の国になっている。
当時の担当者は、存命なのだろうか?
いささか抒情的に過ぎるかもしれないが、寂しい帰還になったものだと思う。